シェルイアリング

セブ州 タンケ地区の職人が作り出す、繊細なデザインのイアリング
光の当たる角度によって色が変わり輝く
世界でひとつだけのアクセサリーです。

フィリピンのセブシティから車で約30分程の所になる、タンケ地区。その一角で、貝に細工を施して、イヤリングを作っている人達がいます。
その細かい作業が出来るのは、きちんと技術を習得した”職人”と言われる、生産者達。
彼らは、実は元々漁師だったのですが、日本からのODA(政府開発援助)で出来た道路によって、
漁がほとんど出来ない状態になってしまい、
それから、自分たちの新たな生業として始めたのがこのイヤリング製作です。

様々な表情を持つ魅力的なシェル

シェルの種類は、パウア貝(paua shell)といって、
ニュージーランドにのみ生息するアワビの仲間のシェルです。
緑、青、紫、ピンク等の多様な色彩で虹色になる、世界的にみても最もカラフルな光を放ちます。天然物のため一つ一つの印象が異なり、磨くことによって独特の模様と虹色の輝きが出てきます。
光の加減や見る角度によっても、様々な表情をもっている魅力的なシェルです。

シェルイアリング 生産の背景

◆ 日本のODAによる道路建設開始

タンケ地区は沿岸の地区で、近隣には豊富な漁場があり多くは漁師として生活をしていました。
しかし、98年~03年にかけて日本のODAにより『セブ南部海岸道路建設事業(Cebu South Costal Road Project)』 として沿岸部が大規模に埋め立てられました。
これにより、今までその地域に住んでいた人々の生活を一変させました。

*強制的な立ち退き

長年その場所に住んでいた人たちは、この道路建設の為に、強制的に立ち退きをさせられました。
事前調査がなされなかった為、その被害は確かではなく報告によって数千人(政府発表)から数万人(NPO発表)と大きく変わります。
ほとんどの住民には生活や移転の保障がありませんでした。

*漁場の損失

以前は豊富な漁場があり1日で50キロもの魚をとることができていました。
しかし、漁場の埋め立て、近郊のゴミ埋め立て地から流れてくるゴミ、海流の変化等の影響で漁獲量は10分の1以下になり、少ないと1キロ未満の場合もあり、漁だけでは生計がなりたたなくなりました。

*健康被害と貧困

大量のゴミと排水機能の麻痺した内海により、この地域はとても不衛生になっています。
異臭をはなつヘドロが、満潮や大雨の時には床下浸水することさえあります。
健康被害が起きても、生計の苦しい住民には治療も難しいのが現状です。

*貧困が貧困を招く

立ち退きで移住してきた人も多くいるタンケ地区。
現在は最貧困地区として人口が激増しており、失業と低賃金から貧困層がどんどん増えています。
失業者や子供がゴミを拾いプラスチックゴミ1キロを十数円、金属ゴミ1キロを20円程で売る事で生きている人も少なくありません。

日本のODAによって建設された、道路:SRPこの建設で、周辺の環境が大きく変わりました
地主による突然の家の取り壊し。住民になんの通知も無く、この日は9軒の家が取り壊せされました
埋め立て地の影響で内海ができ、排水が悪く、ドロとゴミで環境は悪くなりました。高潮の時は水位は大人の膝の位置まできます

◆ 自ら立ち上がり、組合を設立

この地域では、2003年に強制立ち退きで家が取り壊された事をきっかけとして、100年以上住んできた自分達の故郷を守るためにそれぞれの地区で住民の組合をつくり、強引で不当な立ち退きに対抗するよう活動しています。
個々では対応できなかった問題を組合として力をもつことで交渉、地域の問題に対して活動できるようになってきています。

●生産者の代表:ベレンさん
エヴェリン ガサラタンさん(愛称ベレン)
場所:タリサイ市 タンケ地区

ベレンさんは0歳~高校生の5人の子供を育てる立派な母親。夫は漁師ですが、漁ができなくなった為建設関係の仕事をしていますが収入が少なく生活が成り立たずベレンさんはアクセサリーや雑貨製作の仕事をしています。

又、この地区の漁師組合の一員としても、地域社会貢献の為に活動をしています。
子供が多いフィリピンの家庭を支える母親として、家にいながら仕事ができる手工芸の仕事が支えになります。
彼女の現在の夢は"娘を大学に通わせてあげること"。
そのためにお仕事を頑張っています。娘さんの夢は"学校の教師になること"。

Girls, be Ambitiousでは、関西にあるフェアトレード会社:Kapwaさんと共同で、ベレンさんを中心として、タンケ地区の仕事のない生産者と取引をしています。

アクセサリー生産者のベレンさん

シェルイアリング

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